K vs. K + Q 残り時間が少ないとき


K vs. K + Q で残り時間があまりないとき知っておきたい基本パターンです。


クイーンで白キングをボードの端列に追いつめたいとき、1...Qb8+ 2.Kc2 や 1...Qc4+ 2.Kb2 ではすぐにボードの端列に追いつめることができません。


下図 1...Qc3+ とすれば 白キングは a ファイルに移動するしかないため


1...Qc3+

2.Ka4 Qb2(白キングを 端列に閉じ込める) 3.Ka5 Kc5 4.Ka6 Qb6#
2.Ka2 Qb4 3.Ka1 Kc3 4.Ka2 Qb2#

ですばやくメイトできます。

ただ残り時間が少ないときは特に stalemate に十分気をつけましょう。



例えば上図のように白キングがボードの角に近い場合

1...Qc2+ でも悪くはないですが、2.Ka1 でうっかり 2...Qb3 としたり 黒キングを動かすと stalemate になります。

残り時間が数秒となればミスをしやすいです
上図のような場合は
1...Qc3+ 2.Ka2 Qb4 3.Ka1 Kc2 4.Ka2 Qb2#
1...Qb8+ 2.Kc1 Qh2 3.Kb1 Kc3 4.Ka1 Qb2#

のようなパターンが考えられます。

1...Qb8+ から 2.Kc1 Qb7 3.Kd1 Qb1# の方が1手早くメイトできるのでこれを思いついたらもちろんこちらがいいのですが、残り時間が少ない時は1手多くなっても、すばやく判断できて確実にメイトできるパターンの方が良いでしょう。1...Qb8+ 2.Kc1 Qb3 stalemate も要注意です。

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