12/29/2013

今年を振り返って ( 2013年 )


年初には、飛躍の年になりそうな予感がしていましたが、実際には飛躍への足がかりとなった年でした。20代 から 30半ばぐらいまでは自己啓発本をよく読んでいましたが、近年はほとんど読む気がおきませんでした。しかし、脳内チェストレーニングに良い効果を得られるのではないかと、脳や
記憶力に関する本を読み始めてから、様々なことに関心が向くようになりました。

来年は 「 吸収 」 する年になりそうです。

今年読んで良かった本

100 Endgames You Must Know - Jesus De La Villa
駒数が少なく、基礎的に見えても、重要かつ、ミスしやすいエンドゲームが多く扱われていて勉強になりました。まだ最後のテスト問題をやっているところです。最後のテスト問題でほとんど正解を得られてないため、エンドゲームの難しさを感じますが、面白いです。

The Complete Idiot's Guide to Chess, 3rd Edition - Patrick Wolff
購入したのはかなり前ですが、部分読みしたぐらいでした。現在、Chess960 と戦略を中心とした
サイトを作成している関係で、この本の Stategy のところを読んで大変参考になってます。
Strategy 入門としてもオススメの本です。

集中力 - 谷川 浩司
下記ページで少し感想を述べてます。
http://chesski.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

記憶力を強くする - 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 - 池谷 裕二
年を取ると記憶力はだんだん衰えていくと思っていましたが、年齢に限らず記憶力は高められるということ、記憶の相乗効果、などを知って大変ためになりました。

脳が冴える15の習慣 - 記憶・集中・思考力を高める - 築山 節
こちらの本はチェスに直接関係があるわけではありませんが、40代の私にとってあてはまる問題点が多くあり、ためになりました。雑用や家事が良い脳トレになるとは。最近は平日に10分ほど、本を音読する習慣がつきました。音読はなかなか面白いので続けていきたいです。


Opening

黒番で 1.d4 対策が1つの課題です。一昨年は Kings Indian Defence を使っていましたが、途中で攻めづらくなるため、今年は Modern Benoni Defence を試してみました。しかしそれも攻め方に困ったので、現在は Nimzo Indian Defence や Queen's Indian Defence を主に使ってます。
NID と QID は悪くない感じなのでしばらく使っていきます。

短時間のゲームを多くするようになった影響もあって、定跡を少しづつ覚えていったり、オープニングツリーを作っていくことをあまりしなくなりました。定跡を調べて覚えていくことは改善につながるのですが、オープニングで大きなミスをするのは比較的少ないため、戦略的なことの方を重視するようになりました。

チェス オープニング入門のオープニング解説を作成している中で、定跡を覚えていくことよりも、定跡の発想やアイデア、狙いなどの方が大事だなと感じます。単に定跡を調べるのが面倒というのもありますが^^;

今年は主に 1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 に対し 3.Bb5 の Ruy Lopez を使ってきましたが、最近は 2.Nc3 と指したり、3.Bc4、 3.d4 など、その場の思いつきで指すこともあります。定跡を知らなくても意外と指せるもので、定跡を知らないゆえに相手を惑わすこともあるようです。

1.e4 c5 の Sicilian Defence に対しては 2.c3 の c3 Sicilian を使うことが多いですが、最近は 2.Nf3 から Open Sicilian に持って行くことも多くなり、両方使っているのと、その場の思いつきでちょっと変わったことをして見よう! という時もあります。

1.e4 d5 の Scandinavian Defence に対しては 2.d3 とするのがすっかり定着し、2...dxe4 3.dxe4 Qxd1+ となった場合は勝率 6 割ぐらいです。黒が 2...dxe4 としてこなかった場合は勝率4割ぐらいでしょうか。

チェス オープニング入門のオープニング解説は、1.e4 編が終了し、来年から 1.d4 d5 の Closed Games に入ります。今年中に 1.d4 d5 に入れるかと年初は思っていましたが、作成に結構時間がかかりました。


Tactics

Tactics の問題は本で1日1問やる程度で、勉強量としては少なく、もっとやらねばと思うのですが、
他のこともやっている関係で、それ以上はなかなかできませんでした。

何故気づかないのか?
攻撃の加算
攻撃の組み合わせ
可能性のある手 ・ ない手

の記事は自分自身にとって役立ちました。記事にすることで、考えをまとめられたり、後で読み返すことができます。

直感や読みについては、谷川さんの 「 集中力 」 の本がためになりました。


Strategy

Chess960 と戦略を中心としたサイトを作成している関係で、戦略の基本とは何だろう? ということを考え、基礎的な戦略の記事を作成していることが自分自身にとっても勉強になっていて、その成果がゲームの中で少しずつ現れてます。

新しいサイトを作成している関係で、My System と Understanding Chess Middlegames の本は
読むのを中断してます。


Endgame

昨年同様、エンドゲームが1番コツコツと続けられてます。急激に良くなることはないでしょうが、現状維持で良いと思います。


脳内チェス トレーニング

2手メイト問題と、基礎的エンドゲーム問題を地道に続けてます^^; 継続は力なりで、続けることで新たなことに気づいたり、イメージ力も少しずつアップしてます。脳内チェス トレーニング方法のサイトにも新たな記事をいくつか追加してます。

脳内チェスの理想目標というのを考えるようになり、その理想目標を達成させるためのトレーニング方法を記載したサイトを作成予定です。完成は2年先以降になると思います。


12月は仕事から帰るのが遅かったので更新できませんでしたが、K Q vs. K R のサイトもまだ未完成なので地道に記事を作成していきます。記事作成に結構時間がかかるため、月に1記事の更新となるでしょう。完成まではまだ何年もかかりそうです。


対戦

昨年は15分のゲームを1番多くしましたが、今年は圧倒的に5分のゲームが多かったです。時差による不利で負けてしまうことも結構あるので、最近は持ち時間5分+1手ごと2秒加算 ( chess.com ) や、持ち時間2分+1手ごと12秒加算 ( ICC )、のゲームをするようになり、勝率は上がりました。

ただ、連続で何ゲームもしたり、やりたくない時にも何故かやってしまうので、そのような時はミスが多いです。


皆さんはどんな年だったでしょうか。
それでは良い年をお迎えください。

12/22/2013

Lucas Chess 使用方法


フリーのチェスソフト Lucas Chess のダウンロードから使用方法まで記事を作成しました。

Lucas Chess ダウンロード手順
http://opening-chess.blogspot.jp/2013/12/lucas-chess.html

チェス オープニング入門 のサイトの 1 コンテンツです。

まだあと、外部チェスエンジンの導入方法 と、Blindfold Chess についての記事を追加予定です。


12/15/2013

進歩


ICC では持ち時間15分のゲームか、5分のゲームをすることが多いですが、久しぶりに 2分、1手ごと12秒加算のゲームをやりました。

以前は 2/12 のゲームではミスが多くて止めてしまいましたが、今は5分指し切りのゲームにかなり慣れてきたので、2/12 でも十分指せる感じがします。ちょっと進歩した感じがうれしいです^^

自分の勝敗に大きく関わるのが体調で、疲れていたり、食後、寝起きなどは勝率が悪いです。またもう1つは短時間のゲームでは時間切れで負けることがかなりあります。タイムコントロールの悪さや、思考速度が遅いことももちろんあるのですが、時差によって明らかに不利なのを感じます。

そこで最近 chess.com では持ち時間5分、1手ごと2秒加算のゲームをやるようになり、勝率が少し良くなりました。加算時間をもっと増やせばさらに勝率は上がりそうですが、短時間のゲームをする時は、長時間のゲームはやりたくない時なので、加算時間をあまり増やしたくありません。

短時間でも何ゲームもすればトータルで結構な時間になりますが、1ゲームごとの集中力が違うので、短時間のゲームの方が気楽にできることが多いです。長い時間のゲームでよく考えた方がいいのは分かっていますが。


12/04/2013

チェスの漫画 クロノ ・ モノクローム


本日 ( 2013年 12月 4日 ) 発売の週間少年サンデーにて
クロノ ・ モノクローム 」 というチェスを題材とした漫画が連載開始されました。

早速サンデーを購入して見てみたところ、話の流れや絵柄など良い感じで今後の展開が楽しみ
です。

チェスを題材とした漫画が少年誌で週間連載されるのは1チェスファンとしてうれしいです。
チェスの面白さが伝わってくるような内容を期待してしまいます^^
アンケート出さねば!

関連ページ
WEBサンデー クロノ ・ モノクローム
http://websunday.net/rensai/chrono/


11/23/2013

1.e4 編 終了


「 チェス オープニング入門 」 のオープニング解説が 1.e4 b6 Owen's Defence をもって
1.e4 編は終了しました。

年始めには今年中に 1.d4 d5 の Closed Games に入れると思っていましたが、記事作成に時間がかかったため、 1.d4 d5 の解説は来年になります。

1.e4 e5 の Open Games と 1.e4 に対する Semi-Open Games のゲーム解説はこれからオープニングを勉強していこうという方の参考になるかと思います。

オープニングよりもタクティクスやエンドゲームの方が重要と言われ、私もそう思っていますが、私がチェスを始めて間もないころ、オープニングはどうしたら良いか分からず、オープニングを学びたい気持ちが強かったです。

ですので、オープニング解説が、入門書を読み終わってオープニングを学びたいという方のお役に立ちましたら幸いです。私も時々各オープニング解説を見ていて、内容を結構忘れているので勉強になってます^^;


11/20/2013

Lucas Chess


「 チェス オープニング入門 」 のサイトで無料チェスソフトとして Arena 3.0 のダウンロードから使用方法まで解説しているのですが、私の方で Arena のサイトにアクセスできなくなりました。

サイトにアクセスしようとすると下記メッセージのページが表示されます。
Forbidden
You don't have permission to access / on this server.

どうやらアクセス禁止にされた模様です ( 何故? ) 。たぶん一時的なものではないでしょう。
私以外の方は Arena のサイトにアクセスできるでしょうか?
http://www.playwitharena.com/


仕方ないので他のフリーチェスソフトを探してみたら Lucas Chess というソフトを知りました。

Lucas chess
http://lucaschess.pusku.com/

早速ダウンロードしていろいろ試してみたところ、無料にしては機能が充実していて中々良いです。逆に機能が多くて使い慣れるまで少し時間がかかりそうです。

Position Setup ( 局面作成 ) もできますし、いろんなチェスエンジンを組み合わせることも可能なようです。今のところ知る限りではコンピューターの分析が別ウインドウで表示されるので、それがちょっと見づらいかと。

記事作成に時間がかかると思いますが、ある程度 使用方法がわかったら 「 チェス オープニング入門 」 の方に記載したいと思います。その時は CHESS 記 のブログでもお知らせします。



画像をクリックすると拡大されます








11/17/2013

あきらめずに


ICC 持ち時間15分のゲーム。相手はロシアの WIM の方でした。時間切れで惜しくもドローに
なりましたが、途中で白に悪手が出て勝てる局面になりました。

15...h5?? 


16.Qxe6 で白有利です。


19.Nd2


19...Rxa5 とすると 20.Nc4 でルークが攻撃されると思っていましたが、Nc4 から Nd6+ の狙いに気づいてませんでした。

19...Rxa5?? 20.Nc4 Rd5 21.Nd6+ Rxd6 22.Bxd6 下図




exchange down になってしまいましたがあきらめずに続行。



31.g4


白優勢ですが、黒はキングサイドでパスポーンを作れそうなのがわずかな望み。
不利な局面なので利点を生かすことを考えます。



40.Rhh5??


チャンス到来! 40...Nf6+ で形勢逆転です。



50...Rd5


Spike 1.4 の分析を見ると、白がドローにできる局面のようです。この後、白の指し手が悪く黒が勝てる局面になりましたが、残念ながら時間切れでドローになりました。





11/14/2013

お気に入りの言葉 其の四十七


才能というと、天性のもののように思えるが、私は、最初の気持ちをずっと持ち続けられることと、一つのことを努力し続けることを苦にしないことが、もっとも大事な才能であると考えている。

本当の強さとは、どういうものか? それは、見たこともない局面を見せられ、その中で最善手を自力で発見できるか、どうかなのである。

何事に対しても「できる」という方向で考えないと物事は進まないのである。「できる」という方向から攻めると、思わぬアイデアが生まれるものだ。

過信してただ見るのと、「どうして、なぜ?」という疑問の目で見るのでは、問題点の発見、考え方の身につき方がまったく違ってきてしまうのである。

当たり前の中に隠された物を探り出そうという発想が、固定観念を打破するもとになるのである。

ただ教わるだけでは、師匠や先輩を超えることができないからだ。言われたことをただ記憶するというのでは、伸びないのである。自分の頭で考える、自分から新しいことを工夫する、その苦労や努力だけが、自分の力になっていくのである。自分で考える力がなければ、この道には向かないのだ。

集中力  谷川 浩司 ( 将棋棋士 )
http://www.amazon.co.jp/dp/4047040118/


所々、集中力に関連した事柄が出てきますが、そのことよりも、谷川さんが将棋を始めてからプロになるまでの興味深い内容、読みについてや、将棋の研究についてなど、ためになる内容が非常に多かったです。チェスプレイヤーの方にもオススメです!


10/28/2013

2手メイト problem


白先手


by T. Kardos

1001 Brilliant Ways to Checkmate - Fred Reinfeld に出てきた問題。
problem ですので2手メイトでも難しいです。

私は分かりませんでしたが1手目は 1.Ne4 です。まずこの手を思いつくのが難しいです。
そして白1手目が分かっても、全ての黒1手目に対して白がどのようにメイトするかも分かりづらい
です。

中級者向きですがチャレンジしてみてください^^


10/26/2013

負けも同然


34...Bf6 の局面


黒はキングサイドでポーン1つ多いですが Spike1.4 の分析を見ると a6 ポーンを取れる白 ( 私 ) が有利なようです。

34...Bf6 ( Be5 → Bf6 ) は白が 35.Kb6 とした時に 35...Bd8+ とする狙いでしょう。



35.Kb6 Bd8+?? 36.Kb7


35.Kb6 が 35...Bd8+ を誘うトラップになりました。私は 36.Kb7 でルークを攻撃するので a6 ポーンを取れると思っていたのですが、実際にはルークを取れることに。

相手はリザインすることなく続行



39.Ra5+??


このような手を指しているうちは中級者の域を出られませんね( 汗 )
相手はチェックに気をとらわれ 39...e5?? としたので勝てましたが、負けも同然です。


10/23/2013

ミスしやすい


白先手


PANDOLFINI'S ENDGAME COURSE の本に出てくる問題。K R vs. K R  P のエンディングは
それだけで1冊の本があるくらい状況により対応が様々で難しいものもあります。

局面を見てどのように対応すべきか分からなければ間違いなくミスするでしょう。
上図の問題は意外と難しく、この局面でコンピューターと対戦すると自分が白、黒どちらでも
上手く対応できませんでした。

そんな訳で自分がミスしそうな局面を取りあげ、少しでも記憶に残りやすくしたいのと、理解できるようにしようと思い記事にしました。

K R vs. K R P について知らない用語が出てくるかも知れませんがご容赦ください。




まず白の初手ですが、白がドローにできる手は 1.Ra8 のみです。黒 K はすでに 7th ランクにあるため ( 黒から見て 7th ) 黒 K の後方から R でチェックしよとしても無効です ( いわゆる Philidor's Position のように )。

よって黒 K をロングサイドからチェックしてドローを狙います。

私は 1.Re7? を指しましたが、1...Ra1、1...Rb1、1...Rc1、1...Rd1 いずれも黒が勝てるようになります。

参考手順
1.Re7? Ra1 2.Rb7 Ke1 3.Kf3 e2 4.Rb2 Ra3+! ( 4...Kd1?? では 5.Rxe2+ でドロー ) 5.Kg2 Kd1 6.Rb1+ Kc2 7.Re1 Kd2 8.Kf2 Rf3+ 9.Kxf3 Kxe1



1.Ra8 Rd1


2.Ra2+ が自然ですが 2.Ra3 でもドローにできます。



2.Ra2+ Rd2


ドローにできる手はいくつかありますが、3.Ra1 で 黒 K が 8th ランクに入るのを防ぐのがパターンです。

このような局面で 3.Kg1?? のように端列に白 K を持って行くのは良くありません( 黒が勝てるようになる )。

また 3.Ra3?? も 3.Ke1+ で黒が勝てるようになるため気をつけたいです。



3.Ra1


3...Rd1 とするのが自然でしょう。

3...Kd3+ 4.Kf1 e2+ 5.Ke1 でドローにできます ( 5.Kf2 でもドローにできる )。

気をつけたいのは 3...Rc2 の場合です。



( 変化図 3...Rc2 )


下記の手を指すと黒が勝てるようになります。

4.Kg1?? Kf3! 5.Ra3 Rc1+ 6.Kh2 Kf2 7.Ra8 e2 8.Rf8+ Ke3! 9.Re8+ Kf3 10.Rf8+ Kg4

4.Rb1?? Ra2! 5.Kg3 Ra8! ( 5...Kd2?? は 6.Kf3 e2 7.Kf2 Rc2 8.Ra1 などでドロー ) 6.Rb2+ Kd1 7.Rb1+ Kc2 8.Rb7 Re8 9.Rc7+ Kd2 10.Rd7+ Ke1 11.Ra7 e2 12.Ra1+ Kd2 13.Ra2+ Kc3 14.Ra3+ Kb2

白がドローにするためには R を a ファイルで動かすか
4.Kg3! Rd2 5.Kg2! Rc2 6.Kg3 Kd2 7.Kf3 e2 8.Kf2

3.Ra1 Rd1 に戻ります。



3.Ra1 Rd1


4.Ra2+ Ke1 5.Kf3 下図




5...e2 6.Rxe2+ Kf1 下図




マテリアル的にはドローの状況ですが、黒 K はバックランクにあるため、残り時間が少ない状況なら黒は十分気をつけるべきでしょう。


ここまで記事を書いて、内容を理解しているか再度コンピューター ( Spike1.4 ) と対戦してみました。しかし、以下の局面でミスをしてます。

自分が白

Rc2 → Rc3 の局面


これはかなりミスしやすいでしょう、言わば trap ( 罠 ) です。

白がドローにするには 1.Kg2! のみで、1.Ra2+?? では 1...Kd1 で 黒 K が 8th ランクに進入でき黒が勝てるようになります ( 1...Ke1 ではドローになる )。




すでに黒が勝てる状況なのですが、1.Kf3? e2+ で黒の勝ちが決定的になります。チェックで黒にテンポを取られることに十分注意しなければなりません。

1.Ra1+ の方がましです。
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1.Ra8 Rc1 2.Ra2+ Kd3 3.Ra3+ Rc3 4.Ra2??


4...Rc2+ で黒が勝てるようになります。

「 ひどいですね 」 と言われそう^^;

ドローにするには Ra3 を a ファイルで a2 以外に移す必要があります。
4.Ra1 Ke2 5.Ra2+ Kd1 6.Kf1!
白 K が g3 ではなく g2 にいるため、Kf1 とすることでドローにできます。
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1.Re1?? 黒が勝てるようになります。

1.Re1?? Rc5 2.Re2+ Kd3 3.Ra2? Rc1+ 4.Kg2 Rc2+ など

ドローにするには 1.Kg2! としなければなりません。

1.Kg2 e2 2.Kf2 Rb2 3.Re1 Kd3 下図




4.Kf3?? Rb6 5.Ra1 Rf6+ 6.Kg2 Ra6! 黒が勝てます。

ドローにするには 4.Ra1 としなければなりません。
4.Ra1
4...Kd2 5.Re1
4...Kc3 5.Re1
4...Rc2 5.Ra3+
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1.Ra2+?? 同じような局面を先ほど経験しているのですが、まだ理解できてないようです・・・

白がドローにするには 1.Kg3 のみ。

1.Ra2+?? Ke1 2.Ra1+ Rd1 下図




3.Ra2?? Rd2+ で黒勝利

3.Ra3 e2 4.Ra2 Rd7 下図




5.Ra1+ Kd2 6.Ra2+ Ke3 7.Ra3+ Rd3 8.Ra1 下図




8...Rd1 9.Ra3+ Kd4! で黒勝利
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Ke2 → Kd2 の局面


1.Ra2+?? だと黒が勝てるようになります T△T

ドローにするには 1.Kf3 か 1.Kg2 としなければなりません。

1.Ra2+?? Ke1! 下図




2.Ra1+ Rd1 3.Ra2 e2 下図




4.Kf3 Rd3+ 5.Kg2 Re3! 下図
( 5.Ke4 Rb3 )




6.Ra1+ Kd2 7.Ra2+ Kc1 で黒勝利

恐るべしコンピューター!!!
まだまだミスしそうな局面はありそうですが、きりがなさそうなのでここで止めておきます^^;
ルークエンディングは難しいなあ。


10/16/2013

何手先まで読むか?


何手先まで読むか? チェスをする人なら必ず考えることの1つです。マスターレベルになれば読みの長さや正確さが中級者とは大いに異なるでしょうが、R 1800 ぐらいまでのプレイヤーならどれぐらい先まで読めば良いか個人的に思うことを述べていきます。


2手先まで読むのが基本

自分が指す手に対し、相手の応手を考え、その応手に対して自分が指す手( A ) を考える。
ここまでしか読まないと、A の手に対して相手の思わぬ応手があって不利を招いてしまうということが結構あります。

3手先の相手の応手を考えずに不利になることは R 1800 ぐらいまでならそう多くはないでしょう。
むしろミドルゲームに進んで集中力が落ちてきた時や、何かに気をとらわれている時、1手先、2手先の相手の応手を考えず不利になるということが多いでしょう。

相手の応手を考える時は、自分にとって都合のいい手しか考えないのはダメです。相手はこう指してくるだろうと思い込むと、見落とす応手が出てきます。相手にとって最善の手を考えなければ
なりません。

難しいのは、1手目の候補手、1手目の応手、2手目の候補手、2手目の応手、いずれもいくつかの手が考えられるため、混乱したり、見落としが出てきます。それでも2手先までは読むことを習慣づけると良いでしょう。

どんな手に対しても2手先まで読んでいると、Live Game では持ち時間の消費が多くなってしまうため、状況によって読みの長さや多さを調節する必要があるでしょう。

オープニングで定跡を知っているなら2手先まで読まずに指すこともあるでしょうが、知らない変化になった場合は少なくとも2手先まで読んだ方がいいでしょう。

長く先を読むことよりも、1手先、2手先の応手を考えず不利を招くことを避けること、駒損を防ぐこと、Tactics や Strategy などを考えること、の方が重要だと思います。

R 1800 までなら3手先まで読むことで大抵 大丈夫でしょう。1手先に進んだらそこから3手先を読めば十分な気がします。駒損したり不利な状況にならないならば、1手先、2手先に進んでから考えることで問題ないでしょう。不必要に長く先まで読もうとすれば持ち時間を多く消費し、それがタイムプレッシャーにつながる可能性があります。

ただし、サクリファイスする時は、少なくとも互角以上の局面になるまでは読む必要があります。
また、サクリファイスした時は相手の応手を見落とし不利となることが多いので、十分気をつける
必要があります。

エンドゲームになると、1手のミスが勝敗を変えてしまうので7~8手ぐらい先まで正確な読みが必要とされることもあります( もっと長い読みが必要な場合ももちろんあります)。

複雑な局面であれば3手先を読むのも難しいですが、単純な局面で7~8手先を正確に読めさえ
すれば良い結果を得られるなら、読み切らねばなりません。


参考例 黒先手


黒は正しい手を指せばドローにできるので正確に先を読まなばなりません。

候補手としては
1...h6+、1...Kh8、1...Kg8、1...Kf7、1...Kf8 の5つ

候補手が多いのでこれを正確に読むことは容易ではないでしょう。このような局面で 1...h6+ のようにポーンを先に進めてしまうのは良くないことを知っていれば 1...h6+ は考えないか、後で考えることにできます。




さらに白が勝つためには白キングが h6 にくることを知っていれば
1...Kh8 2.Kh6 Kg8、1...Kf7 2.Kh6 Kg8、1...Kf8 2.Kh6 Kg8 は同じになるため、3つの内1つを
考えれば良いことになります。

1...Kg8 2.Kh6 Kh8 は上記3つとは異なるため別途考える必要があります。




1...Kg8 2.Kh6 Kh8 でオポジションの状態になります。白は2つのポーンを h5 と g5 まで進めてきて、g5 → g6 とする時、黒キングが h8 にあると勝てます。



先の局面


本来はこの局面を頭の中でイメージせねばなりません。
この局面から

g6 hxg6、hxg6 Kg8、g7 Kf7、Kh7

g6 Kg8、g7 Kf7、Kxh7

いずれも白が勝てます。よって上図の局面になった時、白先手になることを黒は避けねばなりません。それを始めの局面から読み切る必要があります。




黒がドローにするには 1...Kh8 と 1...Kg8 どちらが正解かこの局面から読み切りましょう。


9/10/2013

両者気づかず


黒先手


20.Bxa8?? でルークを取ったところ ( 私が白 )。自分も相手も気づきませんでしたが、黒が勝てます。


9/08/2013

なぜ混乱するのか? そして、分かりやすい考え方。


白先手


Duras, 1905

100 Endgames You Must Know - Jeses de la Villa に出てきた問題 ( 創作 )。
簡単そうに見えますが、最期まで正確に読める人の方が少ないと思います。


正確な読み


「 正確な読み 」 が大事であるとよく見かけますが、正確な読みとは何だろう? と思い自分なりに考えてみました。ネットで検索しても 「 正確な読み 」 について詳しく述べられているものは見つけられませんでした ( 2013年 9月8日現在 )。 将棋の方でも探してみましたが、参考になるページを見つけられませんでした ( どなたかご存知でしたらお教えください )。

「 読み 」 は自分と相手の指し手を考え、先の局面を想像して、その局面について考えることです。先の局面が読めれば、不利を事前に回避したり、Tactics で有利を得たり、適切な手を指していくことができます。オープニングからエンドゲームまで、読みを行わないことはほとんどありません ( 読まないのはその手しか指せないという場合。また、読まずに不利となるということはよくある。 )。

「 正確な読み 」 となるとただ読むのではなく、その読みが正しいということ、つまり正しい判断で読みを行うことです。

例えば、先の局面で自分が読んだ通りの局面になれば、それは自分の読みが正しかったと思えます。しかし、自分では有利を得たと思っていた局面が、ゲーム後チェスソフトで調べてみたら、実は相手の方が有利だったとか、途中自分の悪手に相手が気づかなかった、というようなこともあります。そのような場合は本当の意味で 「 正確な読み 」 とは言えないでしょう。

「 正確な読み 」 については 3つのことが考えられます。

1手ごと駒の位置を間違えることなく、先の局面をイメージできる

候補手や応手が多くても、混乱しないで読むことができる

状況を把握し、自分と相手の最善手、または適切な手が分かる

他にもあると思いますが、この3つが 「 正確な読み 」 の主要素となるでしょう。

「 正確な読み 」 が求められるのは特に
Tactics があるとき
長い手数を読むとき
候補手、応手が多いとき
複雑な局面
など

「 正確な読み 」 について分かったら、「 正確な読みを行うにはどうすれば良いだろう? 」 と思うのが自然です。

正確な読みができるようになるには時間がかかります。簡単な1手、2手メイト問題などから始め、その時点における自分の実力に見合った Tactics 問題や Endgame 問題を解いていくことで読みが正確になっていくでしょう。

また
① 1手ごと駒の位置を間違えることなく、先の局面をイメージできる
② 候補手や応手が多くても、混乱しないで読むことができる
③ 状況を把握し、自分と相手の最善手、または適切な手が分かる

それぞれについて、それができるようになるにはどうすればいいか考えましょう。

① 定期的に Tactics 問題や、Endgame 問題を解いていくことで、少しずつ長い手数を正確に読めるようになっていくでしょう。また Visualization を高めるのには 「 脳内チェス トレーニング方法 」 が役立ちます。

② この記事を書いている時点で思っていることは、「 変化が多い場合 」 の記事で述べているような方法です。

③ これはオープニングからエンドゲーム、Tactics、Strategy などそれぞれの分野における能力が関わってくるため、それぞれの分野について本などで勉強していくしかないでしょう。


変化が多い場合


Tactics 問題を解くときに候補手や相手の応手が多くある場合、すなわち変化が多い場合どのように対処すれば良いでしょうか?

今までは
変化が多くて良い手が分からない → 解答を見る

とするしかありませんでしたが、変化が多くて自分の頭の中では分からない場合、変化を1つずつ紙に書いたり、パソコンのメモ帳など記していくと混乱せず、解答に至れることがあります。

これはゲーム中に行えませんが、変化を紙に書いて考えていく方法を参考にして、それを頭の中で同じように行なっていくということは可能だと思います。

具体的にどのように考えていくか述べる前に、変化が多い場合、何が問題になっているか考えてみましょう。


頭が混乱してきてどの手が良いか分からなくなる

迷いが生じる ( この変化はダメかも? 他に良い手があるかも? など )

考えているうちに疲れてきて思考力が落ちる、思考するのをやめてしまう

1つの変化で良い手が見つかっても、応手を全て確認する必要がある

など

それらに対処できるよう、順を追って述べていきます。


Khalifman - Serper
St Petersburg 1994


Forcing Chess Moves - Charles Hertan の本に出てきた問題、白先手の局面です。

初手はいろいろ考えられますが、1.Rxb7+ から続けていくのではないかと思い
その後 1...Ka8 2.Qxa7# 1...Kc8 2.Rcxc7# なので 1...Kxb7 となります。

1...Kxb7 の後は 2.Qb5+ や 2.Na5+、2.Rc6 などの手を考えましたが、結局上手く行かなかったので、紙にそれぞれの変化を書いて考えることにしました。




Tactics 問題を解くとき、まず私がしていることはマテリアルの確認です。解答となる手順を早く見つけようとするのは良くないと思ってます。何故なら、すぐ解答となる手順が見つかる場合もありますが、いつもそのようにしていると視野が狭くなり、良い手に気づかなくなる癖がつくと思うからです。

実際のゲームならばマテリアルは把握しているので、これは省略できます。上図ではマテリアルは同等です。

次に初手を考える前に攻撃されている駒を白黒両方確認してます。これは攻撃されていることに気づかず不利を招くことを避けるためと、駒を攻撃していることが Tactics につながることが多いからです。Nd7 が Rc5 を攻撃していることを白は注意する必要があります。




 次に安全確認です。白キングはとりあえず安全そうなので、とりあえず Nxc5 とされることに注意します。他に気づくことは、 Rb2 が b7 ポーンをピンしていること、Qa4 が Nd7 をピンしていること、Nd7 が動けば Qe8 が Qa4 を攻撃すること。Rh6 が a6 - b6 など黒キング周辺の防御に加わわること、など。

ここまでは紙に書く前に頭の中で行なっていたことです。以下は紙に書いて考えていったことです。




初手候補手
最も強制する手 1.Qxa7+  1.Rxb7+
次手メイト狙い  1.Qb5  1.Qb4  1.Qb3
可能性のある手 1.Rxc7  1.Na5  1.d6  1.Rc6

など、紙に書きました。その手はないと感じていても多くの候補手がある場合は、少しでも可能性がありそうなら、紙に書いておきます。1.Qxd7 Qxd7 のようなこの手はダメだろうというものは紙に書きません。後から気づいたことですが、次手メイト狙いの 1.Qb5 等は 1...Nxf5 でダメですね。

紙に書く候補手は、実際に考えていく順で書きます
1. 最も強制する手 the most forcing moves → チェックする手など
2. 次に強制する手 → 次手メイト狙い、駒を取る手、など
3. 可能性のある手 → これを考えると視野が広がります

初手はその手を指さなくても、後でその手を使うこともある、ということを頭のすみに入れておきましょう。

1つ気をつけたいのは例えば 1.Rxb7+ が良さそうだと思ってその手だけ考えようとすると、先ほど述べたようにそれで上手くいく場合もありますが、視野が狭くなるので、まず候補手を全てあげる方が良いでしょう。




最も強制する手から考えていきます。先に 1.Qxa7+ を見るか、1.Rxb7+ を見るかは人それぞれでしょう。1.Qxa7+ Kxa7 2.Ra5+ Ra6 はダメそうなので、1.Rxb7+ を見ていくことにしました。

1.Rxb7+ Kxb7 から白2手目 候補手
2.Qg5+ が先に浮かびますが、最も強制する手から考えるのがポイントです!

2.Qxa7+  
2.Rxc7+! → この手に気づいたときこれか! と思いました。2.Rxc7+! Kxc7 3.Qxa7+ Kc8 で良さそうでしたが、とりあえず他の2手目を書き出します。

2.Qg5+   2.Na5+
2.Rc6   2.d6
など




今回は key move に気づくと上手くいくケースでした。

1.Rxb7+ Kxb7 2.Rxc7+! Kxc7 ( 2...Kb8 or 2...Ka8 3.Qxa7# )
3.Qxa7+ Kc8

始め、4.Nd6+ を考えましたが、4...Rxd6 となるため 4.d6 を思いつきました。

4.d6 Rxd6 5.Nxd6#
4...Rxd6 以外は 5.Qc7#


記事が長くなりますが、別のケースを見て見ましょう。


Smagin - Hebert
Montreal 2000


同じく Forcing Chess Moves の本に出てきた問題です ( 白先手 )。

私は初手にクイーンを動かす手、1.Rxf6、1.Nxh7、1.Re7、1.f3 などを考えましたが、1.f3 とした時に Re6 が e7 にすでにあると考えてしまい、間違えました。今回は紙に書いて考えなかったので、紙に書いて考えるべきでした。

考えられる初手は
1.Qxh7+  1.Qxf8+  1.Qg7+ → すぐこの手はダメだと分かる。
1.Rxf6 → この手かなと思いましたが、1...Rxf6 2.Qh7+ Kf8 以降ダメそう。
1.Nxh7 Nxh7 でダメそう。実は 1.Nxh7! が key move でした。
1.Re7  1.f3
など

この問題で注目すべきは 1.Nxh7 を考えていながらも、1...Nxh7 とされるとダメだと思い、その後を考えなかったことです。key move に気づいても上手く行かなかったケースです。他の候補手を考えているうちに疲れてしまったので 1.Nxh7! Nxh7 以降を考えなかったというのもありましたが、紙に書いて考えていれば、その後の手に気づいていたかも知れません。




1.Nxh7
1...Nxh7 2.Rxg6+ Kf7 3.Qxh7+ Ke8 4.f3 で白優勢
1...Qxe6 2.Qxg6+ Kh8 3.Nxf8 で白有利

最も強制する手 ( the most forcing moves ) を始めに考えるとしても、求められるのは最善の強制手 ( the best forcing move ) です。


今後、Tactics 問題で変化が多く分からなかった場合は、紙に書いて考えていこうと思います。
紙に書けば、混乱を避けやすく、key move に気づきやすくなるでしょう。そして、紙に書いて行う
考え方を頭の中で行えるようにしていきたいです。

chess.com の online chess などで analyze board を使って先の局面を見ていくことが可能ですが、これは読み能力向上の妨げとなるので注意が必要です。通信チュスしかやらない場合は analyze board を使っても全く問題ないですが、ライブゲームをするプレイヤーで読みの能力を向上させたいなら、通信チェスでもゲーム中に analyze board を使わない方が良いでしょう。
ゲーム後の見直しで analyze board を使うのはまだいいですが。