進入路


ポーンだけが多く残ったエンドゲームで相手に進入を許し負けてしまうことがあります。
ポーンのエンドゲームで進入路について少し考えてみました。



同ランクでポーンがぶつかり合った状態( fixed pawn と言います ) ではオープンファイルがあっても向こう側へ入り込めません。




fixed pawns が1ランクずれた状態でも相手陣地に入り込めません。




極端な例ですが、fixed pawns が2ランクずれるとキングは共に進入路があります。
不利を招く恐れがあるためこのような状況に十分注意しましょう。




黒先手ならば 1...h6 で白キングの進入を簡単に防げます。

白先手ならば黒に ...h6 とされる前に 1.h6 とすることで Kxf5 が可能となるため白が勝てます。

ちなみに上図で黒キングが b7 か b6 にある場合は f5 ポーンを守れるようになるため、白先手でもドローにできます。




どちらの先手でも向こう側へ行けません。




白キングは 5th ランクへ入れませんが、黒キングは h5 と g4 への進入路があります。
ただし1つ前の図で分かるように、g6 と h4 ポーンが無いのと同じような状況のため、進入路はあっても黒キングは g4 へ行けません。




ポーンの配置は先ほどと同じですが、上図のように白キングが遠い位置にあり、h4 ポーンを失うことになれば黒が勝てます。キングの位置によりますが、白としてはこのような進入路を作らないように気をつけましょう。

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