5/28/2013

やられた後に思い出す


7.Bb5?! の局面。白はキャスリング可能になりますが、先にナイトを展開させる 7.Nc3 の方が良いようです。7...Qa5+ とされても 8.Nc3 で大丈夫だと思っていましたが・・・



7...Bxb1?


不意を突かれた感じです。8.Bxc6+ bxc6 9.Rxb1 となればビショップペアでなくなり、backward c pawn のできた黒が不利ですが・・・



8.Rxb1??


本日の大ポカ。 8.Qa5+ で Bb5 を失いました。
以前にもこのパターンでやられたのに学習能力がありません。

5/27/2013

Good Bishop の代償

1.e4 e6 2.d4 d5 3.e5 の French Defence Advance Variation でよく白のプレイヤーが指してくる手に

3...c5 4.Bb5+




3...c5 4.Nf3 Nc6 5.Bb5


上図 2つのパターンがあります。本で探してみてもこの変化が見あたらないため、あまり良い手ではないのでしょうが、ほんとによく使ってきます。French Defence を使う方ならネット対戦で経験されていると思います。

3...c5 4.Bb5+ の方では 4...Bd7 5.Bxd7+ となって白の Good Bishop と 黒の Bad Bishop 交換となるため、白にとっては不利なはずですが、展開の早さを生かそうとしているのでしょうか?

3...c5 4.Nf3 Nc6 5.Bb5 の方では 5...Bd7 とすると 6.Bxc6 としてきます。この場合 白はビショップペアでなくなる代わりに e5, d4 を支配して良い働きをする Nc6 を消せるので、先ほどの Good Bishop と Bad Bishop の交換よりはいいようです。

どちらも白にとっては展開の早さが1つの利点なのでしょう。何故 Good Bishop を交換しようとするのか? どのような狙いを持っているのか、その手を使うプレイヤーに聞いてみたいです。

自分なりの考えでは、白は始め Good Bishop を交換してしまいますが、後で黒の黒マスビショップが無くなれば、展開の早さで優っている白が好形になる。または、黒側に Bad Bishop の白マスビショップが残ればエンドゲームで黒が不利となるということも考えられます。

似たようなケースに下記のようなオープニングがあります。

1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nf3 Bb4+

Bogo-Indian Defence





1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nc3 Bb4

Nimzo-Indian Defence


こちらの場合は黒が Good Bishop を交換しようとするケースで、黒は展開の早さと、Nimzo- Indian では Bxc3 bxc3 で白にダブルポーンを作らせたり、e4 支配を活用する狙いがあります。

ちなみに最近 Modern Benoni の代わりに Nimzo-Indian を使い始め、勉強中です。



1.e4 c5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5

Rossolimo Variation




1.e4 c5 2.Nf3 d6 3.Bb5+

Moscow Variation


こちらは Sicilian Defence で白が変化の多い Open Sicilain( 3.d4 cxd4 に続く変化 ) を避けたもので Bb5 Systems と呼ばれてます。

Rossolimo Variation では Bxc6 で黒にダブルポーンを作らせる狙いがあり、Moscow Variation では 3...Bd7 4.Bxd7+ Qxd7 の後 5.c4 で d5 支配を強化したりします( 詳しく知りません )。


追記

戎棋夷説 の 13/05/27 記事でビショップとナイトの交換について触れられていました。

"ニールセンは言う、「現代チェスでは、ビショップ二つを保持することは駒得に等しいと、ほとんどの場合で考えられている」。しかし、本局でもアナンドはさっさとビショップを手放した、「ヴィシーは駒組の構造面で代償を得る」"

なるほどと思いました。

下記は「渡辺暁のチェス講義」 P.140 からの引用

"某選手の質問は「自分より格下の人に対して、確実に勝てるチャンスのある局面を作るには、どうしたらいいですか?」というものでしたが、それに対するバブーリンさんの答えの一つが、序盤の早い段階でビショップとナイトを交換してしまうのはいい作戦である、ということでした。つまり、多少不利といわれる交換をしてでも、アンバランスな要素を作ることで、実力の違いが際立つのだ、ということだと思います。"

両方とも勉強になりました!

某選手の質問がいいですし、解答もさすがですね^^

5/14/2013

独自の狙い


1.e4 e5 2.Nf3 Nf6 3.Nxe5 Nc6?!


Petroff Defence で再び 3...Nc6?! のゲームになりました。前回とは違うプレイヤーなのにまたその変化になるとは、流行っているのか・・・?



4.Nxc6 dxc6


黒は 4...dxc6 とすることで ...Nxe4 とするテンポを失うためポーン1つ損します。しかし dxc6 により Bc8 が展開できるようになり、両ビショップの利きとクイーンの利きが強力で、ナイトも展開しています。一方、白はポーン1つ得したものの、ナイトを3回動かしてそのナイトが無くなったため、e4 ポーンが展開しているだけで、しかもその  e4 ポーンを攻撃されてます。

黒は展開とスペースで勝っており、その後、独自の狙いへとつながります。
調べた限りでは名前など分かりませんが、ギャンビットということになります。



5.d3 Bc5


ここで前回は 6.Bg5?? の大ポカをやらかしてしまったため、今回は 6.Be2 としました。



6.Be2 h5


黒は ...Ng4 として f2 を攻撃するねらいと、白が ...Ng4 を防ぐため 7.h3 とすると下図のように 7...Qd4 としてきます。
( 私のゲームでは 7.Be3 Bxe3 8.fxe3 Ng4 となりました。 )



7.h3 Qd4


8.Be3? とすれば 8...Qxb2 となり、白は 9.Nd2 で Ra1 を守るか、9.Bxc5? とすれば 9...Qxd1 でビショップとルークの交換になるため、8.0-0 や 8.Rf1 などが良いのですが、どちらも白にとっては嫌な感じの局面になります。



8.0-0 Qe5





8.Rf1 Be6


今度はいつ 3...Nc6? に遭遇するか分かりませんが、負けないようにしたいです。



7.Be3 Bxe3 8.fxe3 Ng4


ゲームで起こった局面。9.h3?? 9...Nxe3 が最善手ですが相手は 9...Qh4+ としてきました。

9.0-0?? とするのも 9...Nxe3 または 9...Qh4 で白劣勢になってしまいます!

9.Bxg4 hxg4 10.Qe2 とするのが良いようです。


時間切れで勝ちはしたものの、相手の術中にはまり内容では負けてます。



5/13/2013

進入路


ポーンだけが多く残ったエンドゲームで相手に進入を許し負けてしまうことがあります。
ポーンのエンドゲームで進入路について少し考えてみました。



同ランクでポーンがぶつかり合った状態( fixed pawn と言います ) ではオープンファイルがあっても向こう側へ入り込めません。




fixed pawns が1ランクずれた状態でも相手陣地に入り込めません。




極端な例ですが、fixed pawns が2ランクずれるとキングは共に進入路があります。
不利を招く恐れがあるためこのような状況に十分注意しましょう。




黒先手ならば 1...h6 で白キングの進入を簡単に防げます。

白先手ならば黒に ...h6 とされる前に 1.h6 とすることで Kxf5 が可能となるため白が勝てます。

ちなみに上図で黒キングが b7 か b6 にある場合は f5 ポーンを守れるようになるため、白先手でもドローにできます。




どちらの先手でも向こう側へ行けません。




白キングは 5th ランクへ入れませんが、黒キングは h5 と g4 への進入路があります。
ただし1つ前の図で分かるように、g6 と h4 ポーンが無いのと同じような状況のため、進入路はあっても黒キングは g4 へ行けません。




ポーンの配置は先ほどと同じですが、上図のように白キングが遠い位置にあり、h4 ポーンを失うことになれば黒が勝てます。キングの位置によりますが、白としてはこのような進入路を作らないように気をつけましょう。

5/12/2013

初めてのメイトパターン


1.e4 e5 2.Nf3 Nf6 3.Nxe5 Nc6?


Petroff Defence で Main Line は 3...d6 ですが 3...Nc6?



4.Nxc6 dxc6 5.d3



ここまでは白がポーン1つ得して問題ないですが



5...Bc5 6.Bg5??


ここで大ポカがでました T T
6.Be2 などが良いです。



6...Nxe4! 


7.Bxd8 で大丈夫でしょ・・・?



7.Bxd8?? Bxf2+ 8.Ke2 Bg4#


・・・・・
8手でメイトされました。

苦戦



1.e4 e6 ときたので French Defence と思いきや、2.d4 b6

1.e4 に対し 1...b6 とするのを Owen's Defence と言いますが、どうやらその変化のようです。
1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nf3 b6 の Queen's Indian Defence にも似た感じです。

時々遭遇する定跡ですがいつも痛い目にあっているような気がします^^;



3.Nc3


Bb7 で e4 ポーンが攻撃されることが考えられるので Nc3 で守りましたが、3.Bd3 や 3.Nf3 の方が良いようです。



3...Bb7 4.Be3


Nc3 としているので 0-0-0 を考え 4.Be3 としてしまいましたが、どうやらこれがあまり良くないようで、ここも 4.Bd3 や 4.Nf3 が良いです。



4...Bb4 5.Bd3


...Bxc3 の後 ...Bxe4 の狙いがあるので 5.Bd3 で守りましたがここは 5.f3 で e4 ポーンを守る方が良かったです。



5...Bxc3 6.bxc3 f5


7.exf5?? とすれば 7...Bxg2 とされるので 7.f3 としましたが・・・



7.f3 fxe4 8.Be2??


これが悪手です。8.Bxe4?? Bxe4 9.fxe4 Qh4+ や 8.fxe4 Bxe4?? 9.Bxe4?? Qh4+ はポーン1つ損すると思って 8.Be2?? としたのですが、8.fxe4 が正解でした。



8.fxe4 Bxe4??


この場合 9.Qh5+! とチェックを入れ 9...g6 10.Qe5 でルークを攻撃できるので( 下図 )




10...Qh4+ とされても 11.Bf2 とでき、黒は Be4 を失います。

結果としては相手がクイーンを失ったので勝てましたが、苦戦を強いられたため次回は適切に対処できるようにしたいです。



5/09/2013

素早い反応のために

残り時間が少なければ Q K vs K の状況で相手がリザインしないことも多いです。

タイムプレッシャーからメイトすることができず悔しい思いをするときもあります。
そこでクイーンで相手キングを端列へ追いつめていく時、素早くクイーンを正しい位置へ動かせるよう、パターンとして覚えておきたいと思います。


上図のように、キングにサポートされた状態でチェックできるときは、黒キングは必ず斜め後方へさがるため、1...Kc8 2.Qe7  1...Qe8 2.Qc7  の動きがパターンとなります。




気をつけなければいけないのは、黒キングが角マスに移動した場合で、1...Ka8 2.Qc7 ではステイルメイトになってしまいます。この場合は 1...Ka8 2.Qb5 としなければなりません。




クイーンだけで黒キングを追いつめていく場合は、黒キングに対してクイーンがナイトの利き位置をとると追いつめていきやすいです。ただし黒キングがどのマスへ動くか分からないため、反応が遅れがちです。

クイーンが黒キングに対してナイトの利き位置をとった場合、黒キングが次に動けるマスは3箇所か、黒キングが端列にあれば2箇所です。これを踏まえた上で、図の赤矢印で示しているように黒キングが動いた方向と同じ方向へクイーンを動かすことを覚えておけば、素早くクイーンを正しい位置へ動かせます。






これはパターンとして覚えておくと役立つでしょう。ただしこれも下図のように黒キングが角マスへ動いた場合はクイーンを同じ方向に動かすとステイルメイトになるため、十分気をつけましょう。






クイーンが黒キングに対してナイトの利き位置にあるとき、白先手ならば、キングを動かすか、上図であれば 1.Qc5 か 1.Qd8 とすれば OK です。


追記


上図から黒キングが次に g2 へ動くとクイーンを同じ方向へ動かせませんので、クイーンを黒キングと同方向へ動かせない場合もあります。同方向へ動かすのに白キングが障害になってしまうこともありそうですので、例外もあるということで ( 汗 )

コンピューターを相手に短い持ち時間で行うと良いトレーニングになります。