8/24/2013

将棋の格言 を変換


将棋の格言はいろいろあってチェスにも役立ちそうなものがあります。そこでチェスにも役立ちそうな格言に変えてみました。

参考文献
将棋の格言 - Wikipedia
将棋タウン 将棋用語集


キングをずっと動かさないことは避けよ

内クイーンは外クイーンに勝る
端よりもセンターにあるクイーンの方が役に立つということ

チェックするより相手キングの逃げ道を塞ぐことと必至

鬼より怖いダブルチェック

要のピースを狙え
キングを攻める時は、直接チェックするよりも、その側で守りの役目をしているピースを攻める

勝ちゲームを勝て
"「勝ち将棋を勝て」木村義雄十四世名人の語録とされる。将棋では相手がミスをしない限り不利な局面からは勝てない。そこで、優勢になった将棋を勝ち切ることが重要。"

キングは相手ビショップの利きを避けよ
ビショップにピンされて不利をとなることを避ける

ナイトは引く手に好手あり

オープニングはメジャーピースよりマイナーピース
オープニングではメジャーピースよりマイナーピースを展開させる方が有効であること

長いメイトより短い必死
長手数により難解なメイトを読み切るより、短手数による簡単な必死を読みきる方が勝ちやすいこと

ダブルクイーンに追われる夢を見た
「二丁飛車に追われる夢を見た」 が元の格言。チェスでは飛車に相当するルークは初めから2つあるので、クイーンの方が適切かと^^;

ルークは十字に使え
終盤で特にルークを活用する手を見落としやすいです

ヘボチェスキングよりクイーンを可愛がる
チェスにも似たような格言があったような・・・


以下は 将棋の格言 そのままですが、そのままでもチェスに役立ちそうな格言です。

遊び駒は活用せよ
位を取ったら位の確保
俗手の好手
寄せは俗手で


可能性のある手、ない手

17...Nd7 の局面


Fischer vs. Spassky
1972 World Championship, Reykjavik ( Game 6 )
http://www.chessgames.com/perl/chessgame?gid=1044366

Winning Chess Brilliancies - Yasser Seirawan
の本で始めに解説されているゲームです。

この局面で白は次に何を指したら良いか自分で考えましたが、良い手が思い浮かばず、本を見ると 18.Nd4! となっていました。黒 c5-d5 の hanging pawns にプレッシャーをかけるのに Nf3 が活用されてなく、また、Qa3 が c5 ポーンをピンしているのを活用するため Nf3 を再配置する、というものです。

18...Nf6 なら 19.Nb3!
19...Nd7 20.Rc3!
19...c4 20.Qxe7 Rxe7 21.Nd4 a5!

という分析が書かれてましたが、実際のゲームでは 18...Qf8? 19.Nxe6! となりました。


17...Nd7


その本は1手ごと丁寧な解説がありとても勉強になりますが、今回この記事で扱うテーマは全く別のことです。

自分で考えた手は
18.b3、18.b4、18.Bxa6 の3つで 18.Nd4! は全く考えていませんでした。

普段 Tactics の問題を解く時でも、良い手が見つかると大抵その手に気をとらわれるため、他の手に気づかない、他の手を全く考えない、ということが結構あります。

始めに気づいたいくつかの手の中から正解が見つかることも多いのですが、正解したから OK で済ましてしまうと、気づかない手、全く考えない手、というものが常にあると思いいます。

それを改善するため、可能性のある手、ない手を始めにある程度確認しておいた方がいいと思いました。そうすれば視野が広がり、今までなら気づかなかった手に気づけるようになるでしょう。



17...Nd7


可能性のある手、ない手を考える前に、Forcing Move を確認します ( チェック、駒を取る手、何かの狙い、など ) 。

チェックする手はない
18.Bxa6
18.Qxc5、18.Rxc5
18.Bb5
18.b4
など。いずれも良さそうな手ではありません。

私の思考はここで停止してしまいましたが、可能性のある手、ない手を考えると

ありがちな 18.b3 だけでなく
18.Rd1、18.Nd4 といった手も候補手にあがります。

18.Nd4 に気づいたからといって、その後も読んでその手を指せるかは別問題ですが、その手に気づかないよりはましで、気づかない手に気づくようになるのは進歩があります。

また、可能性のある手を確認する時は、可能性のない手も確認しています。無駄な手は読まない、とするよりも短時間で可能性のない手を確認してしまいます。




例えば
18.Ne5、18.Ng5、18.Nh4 はこの手はないなとすぐ分かります。
18.Nd2、18.Ne1 は少し考えてみる価値はあるのではないでしょうか?

Qa3 が c5 ポーンをピンしていることは白に都合がいいため、この局面で次に Qa3 を動かすことはなさそうですが、それでも Qa3 を動かす手をすばやく確認するのは無駄ではないと思います。
クイーンは利きが多いためクイーンを動かす好手を見落としやすいです。

短時間のゲームならば、多くの候補手を考えている時間はありませんが、考える時間が十分にあるのなら、可能性のある手、ない手を確認して、気づかない手を減少させていきたいです。
良い手が思いつかないという時は特に有効でしょう。


"hanging pawns:ハンギングポーン。敵Pのないファイルにある連結ポーンで、両脇のファイルに味方Pがないもの。孤立ポーン(→isolated pawn)と似た性質を持つ。 例:白a2-c4-d4-f2-g2-h2、黒a7-b6-e6-f7-g7-h7。c4-d4がハンギングポーンである。宙に浮いているという意味。"
チェス用語小辞典(英和) より



8/20/2013

攻撃の組み合わせ


前回 「 攻撃の加算 」 の記事では
すでに攻撃している駒があるなら、さらにその駒に攻撃を加えることを考える

ということを述べました。

今回は
攻撃する手が存在するなら、他の攻撃と組み合わせたり、攻撃の順番を変えることを考える

ということについて述べていきます。

駒がある程度展開すると、相手の駒に攻撃する手がいくつかあるようになります。普通に攻撃したのでは特に有利を得られない攻撃でも、他の攻撃と組み合わせたり、攻撃の順番を変えることで
有利を得られる場合があるので、「 攻撃の組み合わせ 」 というものを考えるようにします。

いわゆる Combination というやつです。

参考例 1  黒先手


Petrosian - Kasparian
Erewan 1946

Position and Pawn Tension in Chess - David H. Levin の本の中で、「 Pawn Tension を
解放する良い理由 」 の例の1つとしてあげられた局面です。

白は 24.Na7 として Rc8 の動きを強いり、その後 25....c6 26.bxc6 Nxc6 とする狙いがあるため
黒は 23...dxc5 24.bxc5 c6 としてそれを防ぐというものです。

しかし、私がここで注目したのは 24.Na7 25.c6 bxc6 26.Nxc6 とする攻撃の組み合わせです。

Na7 と c6 の攻撃はそれぞれの攻撃のみでは有利を得られませんが、Na7 と c6 の攻撃を組み合わせることにより Nb5 を c6 へ運ぶことができます。

私はこの攻撃の組み合わせに気づきませんでしたが、これを見て攻撃の組み合わせを考えるようにしようと思いました。



参考例 2  白先手


最近の私 ( 白 ) のゲームから 。 18...Qxb2 でポーン1つ得した黒が有利な局面です。

ここで Qc4 で Bc5 を攻撃する手と、e6 で f7 ポーンを攻撃する手があります。どちらもその攻撃だけでは有利を得られませんが。

19.Qc4 Bb6? 20.e6 fxe6 21.Qxe6+ Kh8 22.Ng5 で白優勢になり、その後 勝つことができました。

19.Qc4 で Bc5 の守りを強いたことと、Qxe6 でチェックがかかることは両方とも次の手につなげる
テンポを得ています。

黒は 19...Qb5 としていれば黒有利の状況でした。


攻撃の組み合わせ 」 で有利を得るには、攻撃の順番を変えるだけで成功する場合もありますが
相手に対応を強いることがカギとなるので、相手の対応を強いる攻撃があったら他の攻撃や狙いと組み合わせて有利を得られないか考えるようにしたいです。

相手に対応を強いる手は Forcing move と呼ばれます。

強いる度合い

1. チェック
2. 次手でメイトの狙いがある
3. 駒をとる
4. 何かの狙い
5. 次の手で駒をとる攻撃

など。これらの手が存在する時は 「 攻撃の組み合わせ 」 を考えましょう。


小話
Tactics と Combination の違いは何でしょうか? ネットで少し調べてみましたがスッキリした解答を得られませんでした。人によって解釈も異なりそうです。

私の理解は間違っているかもしれませんが、私が思うに

Tactics
ピン、フォーク、ダブルアタックなど名称がある、短期的な攻撃方法 。Tactics は1手できまる場合もある。

Combination
いくつかの攻撃や狙いなどを組み合わせて有利を得るもの。1手の Combination というものはない。Tactics も数手かかるものならば Combination と言える。

Combination (chess) - Wikipedia


8/19/2013

攻撃の加算


白先手


Seirawan - Karpov
London, 1982

Winning Chess Strategies - Yasser Seirawan with Jeremy Silman の本に出てきた局面で
14.Re3! Be6 15.Qxa6 マテリアルアドバンテージを得た白がこの後、その有利をどのように活用して勝利に至るかを解説しています。

しかし、私がこの局面から学んだことは他にあって、それについて述べます。

自分で始めにこの局面を考えた時、14.Re3! という手に気づきませんでした。Qa4 が Na6 を攻撃しているので e3 とすることと、黒 c5 ポーンが 白 d4 ポーンを攻撃していることに気をとらわれていたからです。




Qa4 が Re8 を攻撃しているのは気づいていましたが、Re8 は Qe7 に守られているため、それ以上 Re8 については考えませんでした。

14.Re3! とする手にすぐ気づく方もいるでしょうが、どうすれば 14.Re3! に気づけたか考えた結果

すでに攻撃している駒があるなら、さらにその駒に攻撃を加えることを考える

という考えに至りました。

Qa4 が Re8 を攻撃しているので、さらに Re8 に攻撃を加えられないかを考えれば、14.Re3! に
気づきやすくなるでしょう。

普段 同じ駒に攻撃を加算していくことは誰でも考えると思いますが、見落としもありそうです。
私は Tactics 問題を解くとき、自分と相手側 両方で攻撃されている駒を確認していますが、攻撃されている駒にさらに攻撃を加えることは考えていませんでした。

これからは攻撃の加算を考えるようにしたいです。

このゲームのリンク


次回は 「 攻撃の組み合わせ 」 です。


8/05/2013

キャスリングの仕方を忘れる


最近 Chess960 ばかりやっていたら通常チェスのキャスリングの仕方を忘れてしまいました ( 汗 )

Chess960 だとキングをルークの位置に重ねるとキャスリングできるのですが、通常のチェスでは
ご承知の通りキングをキャスリング後の移動先まで持っていきます。これを忘れるとは・・・

Chess960 だとキングの初配置が変わるので、白 ・ 黒側で 0-0 と 0-0-0 を勘違いする場合もあります。0-0 しようと思ったら 0-0-0 だったということがしばしば。


別の話になります。lichess のサイトでコンピューターと Chess960 のゲームをやっていて最近気づいたことがあります。強いコンピューターは Tactics の能力が高く、コンピューターに Tactics を決められて不利となり負けてしまうことが多いのですが、もう1つコンピューターの優れた点として、防御が非常に良いということです。

こちらの狙いをことごとく阻止され、為す術がなくなってきます。攻めることに気をとらわれ、防御が甘くなっていることに気づいたため、相手の攻めや狙いに対し、適切な対応 ・ 防御を意識していきたいと思います。


8/02/2013

何故気づかないのか?


黒先手


Schmaitz - Vouldis
Fürth 2002

Forcing Chess Moves - Charles Hertan の本に出てきた Tactics 問題。
気づきにくい手があるから難しく、面白い。中級者向きの問題です。