12/31/2011

chess.com のゲームを分析

chess.com でよくライブゲームをするのですが、ゲーム後に見直しをするときそのままボード上で手順を見るか、Fritz 12 で分析を見たいときはその都度 Fritz に手順を入力して見ていました。

chess.com が提供している Computer Analysis は分析結果が出るまで時間がかかるため、後でゲームを見直すという気はなかなかおきません。

PGN のデータを Fritz に入力してできないかな? と以前からなんとなく思っていたのですが、今日やっとやり方がわかりました。


※Winboard のソフトをインストールしていない方は、こちらの記事 (← リンク )を参考にして、事前に Winboard をインストールしてください。


①ゲーム後、下図の赤丸で示されている Get PGN をクリックしてデータをダウンロードします。


画像をクリックすると拡大されます



②ダウンロードしたファイルを開くと下図のボード画面が出てきてゲームが自動再生されるので、右上にある P(ポーズ?)をクリックしてゲーム再生を止める。



③下図の左上にある Edit をクリックして、さらに Copy Game To Clipboard をクリック。これでデータがクリップボードにコピーされました。



④ Fritz 12 を起動させ 下図の赤丸で示している Paste Game をクリックすると Fritz 12 に PGN データが取り込まれます。後は Infinite Analysis をクリックして分析が見られます。



ちなみに Arena 3.0 に PGN データを取り込むときは、画面左上にある File から Open をクリックして、ダウンロードした PGN ファイルを開き、その後表示される画面でゲームを選択して Load すればOKです。


または画面左上にある Game をクリックすると Get PGN from Clipboard の項目が現れますのでそれをクリックします。すると Clipborad にコピーされているゲームが表示されますので、そのゲームを選択し、左下の Load をクリックすれば OK です。

ただし PGN がクリップボードにコピーされている状態で行わないとリストにゲームが表示されません。


無料チェスソフト Arena 導入記事はこちら(←リンク)


※追記

ICC のゲームを Fritz 12 で分析する方法(上記とは違うやり方です)。

(1) ICC では始めから Fritz の下位バージョンでゲームの見直しができるのですが、性能としては劣るので Fritz 12 で見直すための方法です。

下記画像の赤丸部分をクリックしてデスクトップなどに PGN データを保存します。



(2) Fritz 12 を起動して下記画像で示されている左上赤丸のところをクリックし、Open から Open Database をクリック。



(3)続いて現れる下記画面において左上赤丸のところをクリックし、Open をクリック。



(4)続いて現れる下記画面において、拡張子を PGN files にしてから、(1)で保存した PGN ファイルを開きます。あとはその後、現れるゲームのところをクリックすればOKです。




12/28/2011

2011年を振り返って

 年末に今年を振り返ることは楽しみのひとつです。昨年の年末はどんなことを言っていたか確認するのも面白いです。各月の記事タイトルを見ると大体どんなことがあったかわかります。

チェスを始めて約5年が経ちました、昨年と比べてレーティングは特に変わらずといったところですが、学んだことはいろいろあったと思います。

作成して良かったと思っているものは「チェス オープニング入門」のサイトと、Arena に Stockfish を入れて無料のチェスソフトを利用するまでを紹介した記事です。

読んで良かった本は
A Guide to Chess Improvement - Dan Heisman
How to Build Your Chess Opening Repertoire - Steve Giddins

の2冊です。


Opening
今までA4用紙にレパートリーを記録していましたが、管理しづらくなってきたため、現在ではエクセルに記録したものと併用しています。

1.d4 対策として 1...d5 2.c4 Nc6 の Chigorin Defence を使っていましたが、現在は King's Indian Defence を使うようになり Mastering the King's Indian Defense の本で勉強中です。

Ruy Lopez については現在勉強中の the Ruy Lopez move by move の本がとてもよく、今後 Ruy Lopez の勝率が改善される見込みです?

Opening で有利を得ても、中盤~終盤で逆転されるということが目立つので、中盤~終盤にかけて課題があります。

チェス オープニング入門にて、月ひとつのペースで10手ぐらいまでのオープニング解説を作成しています、作ろうと思っている解説が完成するまであと4年ほどかかりそうです、気長にいきます^^;


Tactics
「チェスの第5歩」で 平日1日1~4問ぐらいやっているのと、chess.com の Tactics Trainer で 1日3~5問ぐらいやってます。

「チェスの第5歩」は結構手応えのある問題なため、正解率は悪いですが勉強になってます。Tactics Trainer はパターン認識を高めるのに役立ってます。

Tactics の力は少しずつついてきている感じです。


Strategy
THE MIDDLEGAME の本で少しずつ勉強中です。この分野が1番勉強不足だと思います。


Endgame
Fundamental Chess Endings の本に出てくる問題を週に1問(少なっ!)やる程度で、勉強量が足りないため、現在では 101 Chess Endgame Tips の本で
1日1問は Endgame の問題をやるようにしてます。

Fundamental Chess Endings の問題の解答手順は、変化が多かったり、長いものが多いため、Fritz12 を使いながら勉強してます。勉強になるのは確かなのですが、やる気がなかなか起きないため量をこなせていないという状況。


対戦
15分のライブゲームを ICC と chess.com でやってます。じっくり考える時間はないものの、ゲーム数をこなせるため、オープニングの改善やその他においても役立っていると思います。もっと時間の短いゲームになるとミスが多くなるため、当分は15分のゲームを続けていくと思います。

ゲームの見直しをする習慣がだいぶ身についてきました。ゲームの見直しをしなくても上達はするでしょうが改善は見込めません。負けた悔しさが無駄になってしまいます。

集中できる時間が以前よりも短くなってきてます(年のせい? 笑)。ショックですが、1ゲーム終わるごとに見直しをして、連続でゲームをしないようにしてます。

通信チェスは Chess Corner と chess.com でやってます。両方合わせて10ゲームぐらいにしていたのですが、毎日指手に追われるのが負担になってきたので、今は3ゲームに減らそうとしてます。通信チェスは1手ごとじっくり考えられるのがいいです。

通信チェスでは定跡の本を見てよく、アナライズボードで駒を動かして指手の確認もできます。勝つことを考えるなら本を参考にして、アナライズボードも使った方がよいのですが、私は通信チェスをライブゲームに役立てたいので、本は見ず、アナライズボードも使いません。その方が自分の頭で考え、先を読む力を養えると思っているからです。

ゲーム後には本を見ますし、Fritz も使います。Fritz で覚えた手順も結構あるため、相手に「チェスソフトを使っているだろ!」のようなことをたまに言われますが。

学びたいことはたくさんあっても、あれもこれもすることはできません。やる気の問題もあるので、上達を望みながら無理なく勉強していきたいです。

今年も残りわずかとなりました。
よい年をお迎えください。

12/26/2011

実力に応じたオープニング選択

Mastering the Chess Openings Volume4( John Watson )の表紙の下側に Gambits・Preparation・Fianchettoes・Symmetry と書かれているのを見て、Preparation についての内容なんてあったかな? と思い確認してみると、巻末に Choosing and Preparing Openings の章がありました。

興味深い内容だったので読み進めてみると、ためになることがいくつかありました。

Choose openings corresponding to your skill level and available study time

オープニングの勉強にどれだけ時間をかけられるかにより、オープニングを選択することはそれほど難しくなさそうですが、自分の実力に応じたオープニングを選ぶということは、今まで考えたことがありませんでした。

そもそも自分の実力に対してどのようなオープニングが適しているかなど、自分では分からないですし、他の本で見たことがなかったと思います。始めは 1.e4 e5 のオープンゲームをやった方が良いとかその程度です。

本の内容では、プレイヤーのレベルを4つのカテゴリに分けて、そのカテゴリごとに白番、黒番それぞれどのようなオープニングを使ったら良いか、参考例が示されていたり、そのカテゴリにおけるオープニングについて述べられています。

特に、「初心者・初級者・チェス歴3年未満でそれほど経験のない人」を対象としたカテゴリの参考例にはちょっと感動しました。今までこれほど具体的に参考例が示されているのを見たことがなかったからです。

おおよその内容は
オープンラインでピースを使うことに慣れること。
最優先としては、センターを支配すること、早期にピースを展開させること。
manoeuvring を使うゲームは避けること。
タクティクスを勉強すること。

白番 参考例(一部)
1.e4 e5 2.Nf3 d6 3.d4
1.e4 e5 2.Nf3 Nf6 3.d4 or 3.Nc3
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4
1.e4 c5 2.c3
1.e4 e6 2.d4 d5 3.exd5 exd5 4.Bd3
1.e4 c6 2.d4 d5 3.exd5 cxd5 4.Bd3

French Defence と Caro-Kann Defence に対して e5 とポーンを突く形を避ける(このレベルでは)。

King's Indian Attack と Colle System については、あまりにも手順が自動的であるため薦めていない。


黒番
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 → 白番の知識を生かす
1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 Nf6 4.0-0 Bc5

1.d4 d5
その後の基本的な形として 2...Nf6 3...e6, ...c5, ...Nc6, ...Be7 and 0-0
(もちろん相手の指手により対応が変化するでしょう)
...c5 とするのはオープンラインを作るためだそうです。


また、Improving Your Opening Play の 2. Strategy, tactics and memorization のところで、そのオープニングの典型的な戦略やテーマを書き出すことを薦めていて

basic goals
tactical motifs
opening traps
typical piece positions
standard manoeuvres
positional pawn-breaks
common pawn-structures (perhaps with a few characteristic endings)
probable middlegame plans (including potential weaknesses to attack)

などについて書くみたいですが、自分ではわからないことも多いので、これらは本で学んだ方が良いのでは?と思ってます。

12/04/2011

崩した後の影響



15...Bxc4 16.bxc4 の場面。Good Bishop と ナイトの交換でも白のポーンストラクチャーを崩して良いと思ったのですが、ゲーム後に見直してみると、d5 が強力な outpost になってしまい、そこにナイトやルークを持ってこられると黒は困ります。一方黒は c3 ポーンの利きがあるため d4 にピースを置けません。d ファイルは白の方が有効に使えます。

ポーンストラクチャーを崩すことだけを考えるのではなく、崩した後の影響も考えねば。

3 ピースの協力



STUDYING CHESS MADE EASY の本に出てきた問題(白先手)。ピースを協力させて使う能力を高めるために、コンピューター(黒)を相手にして行うというもの。

クイーンは3つのピースよりも価値が低いと言われますが、自分が経験したゲームでは、3 ピースを上手く使いこなすことができない場合が多いです。

クイーンに対する 3 ピースの使い方は、以前からどうしたら良いかと感じていたところなので、丁度良いトレーニングです。他にも似たようなケースがいくつか紹介されているので、そちらも順次やっていきたいと思います。

ということで、早速 Fritz 12 で Position Setup。いきなり駒を動かす前にまず、思いついたことを書いていきます。実際のゲームなら時間を気にしなければなりませんが、とりあえず時間のことは気にせず、どのように考えていけば良いか、ということに着目していきたいと思います。


白の最終目標:勝つこと

アイデア1
クイーンからの攻撃を防御しつつ、ポーンの昇格をねらう。

アイデア2
できればルークを g ファイルに持ってきて、クイーンからの攻撃に対する防御に使いたい。

アイデア3
1.Rd7 は安全か?

アイデア4
キングを積極的に活用させていく。

アイデア5
1.Bc4+ から始める

アイデア6
3つのピースをそれぞれどのように使ったらよいか考える。

アイデア7
ピース2つだけを活用するだけでは有利を得られそうにないため、全ての駒を上手く使っていく必要があるだろう。

アイデア8
あれこれ考えず適当に駒を動かし、何度もやってみる。
Fritz の分析を早めに見て、それに学ぶ。

アイデア9
ピースはどこにあれば安全か。


白のねらい
ナイトによるフォーク
ビショップによるフォークまたはスキュア
ルークによるフォーク
黒キングの行動範囲を狭めたい

白が気をつけるべきこと
クイーンからのフォーク
ステイルメイト
パーペチュアル チェック( 千日手 )
threefold repetition( 同形三復 )


黒のねらいも考えてみます
守られてない駒を攻める
フォークをねらう
キングを中央に持っていく
白マスビショップなので、黒マスは比較的安全かもしれない

考えることが多過ぎると混乱するということにもなりますが、私の場合はまず多くのことを考えて、その経験から次はどのように考えていったらよいか、という風に、徐々に考え方を洗練させていきたいと思ってます。

ここまで考えてきて思いついたことは、ビッショップは 1st ランクでルークの左側にあれば安全だろうということ、その考えから、1.Bc4+ Kg7 2.Rg1 を思いつき、それがなかなか良さそうな感じがするので、とにかくそれで1度やってみることにしました。

すると下記局面において Fritz が resign してきました。いさぎよいのか、あきらめが早いのか? 分かりませんがとりあえず上手くいったようです。



今度は、Fritz の分析を見てやってみました。

1.Ne5 Qb8 2.Bc4+ Kg7 3.Rd7+ Kf6 4.Rd5 Qb1 5.Ng4+ Ke7 6.Re5+ Kf8 7.Be6 Qd3 8.h4 Qd8


私には到底思いつかない手順です(笑)、3つのピースが見事に守りあってます(ちょっと感動)。

9.h5 Qh4+ 10.Kg1 Qd8 11.h6 Qa8 12.Bf5 Qc6 13.Kh2 Qd6 14.Kh3 Kf7 15.Re6 Qd1 16.Ne5+ Kf8 17.Kh4 Qd8+ 18.Kh5 Qd5 19.h7 Kg7 20.Re8 Kf6 21.h8Q+ Kxf5 22.Qf8+ Ke4 23.Qf3+ Kd4 24.Qd3+ Kc5 25.Rc8+ Kd6 26.Rd8+ Kxe5 27.Qxd5+ Kf6 28.Rf8+ Ke7 29.Rf7+ Ke8 30.Qd7#


なるほど~、と思うだけです。

今回、考えて得たもの
多くのことに気づければ、いくつかのアイデアが組み合わさることがあること
「ピースがどこにあれば安全か」という考え